POBAについて ( 3 / 8 pages)

* POBA : Primary Old Baloon Angioplasty について

つい最近までは経皮的冠動脈形成術(PTCA)といえば風船療法を意味していましたがここ数年でPTCAに用いられるデバイスはどんどん増加して PTCA イコール 風船療法という図式は成り立たなくなってきました。

そこで従来使われてきた風船療法のことを 他のデバイスと区別する意味でも POBA と呼ぶようになりました。

 POBA に使用されるバルーン(風船)は内部に液体が満たされており、インデフレーターと呼ばれる圧力計付の注射器でその大きさを調節します。
硬い狭窄部分も拡張することからバルーン内部はかなりの高圧(10気圧から20気圧程度)にも耐えられるように作られています。 

 また、このバルーンは精密に作られていて、直径は 1.50 mm から 4.50 mm までの 0.25 mm 刻みでサイズが揃っており、冠動脈の大きさに合わせて最適なサイズを選択します。
 選択サイズが小さいと十分な拡張が得られず、大きいと血管を傷つけてしまうので注意を要します。


* POBA の治療方法
冠動脈狭窄 バルーンをセット バルーンを拡張 拡 張 後
1.冠動脈造影で狭窄の位置を確認します。

2.ガイドワイヤーと呼ばれる極細のワイヤーをたくさんある枝の中から目的の枝に通し、狭窄部を通過させる。

3.ガイドワイヤーを伝ってバルーンを狭窄部位に持っていく。

4.バルーンを拡張させる。

5.バルーンを収容し、造影して狭窄部を確認する。


* POBA の短所
 バルーンで狭窄を拡張させた場合、狭窄の原因となった粥腫(プラーク)は造影写真上では消失したように見えますが、実際は血管をプラークごと外側へ広げているだけでプラークは小さくなってはいません。そのため拡張によって血管の一部が裂けてしまう(解離)ことがあるのです。

 上図のようにPOBAでは血管を単に外側へ押し広げたため、長期的に見ると再び狭窄(再狭窄)が生じる確立が高いのです。


* POBA の長所
 POBA は他の新しいデバイスがどんどん増えている状況でも主流のデバイスであり、数多く行われています。

 急性心筋梗塞などの緊急時にはとりあえずPOBAが行われ、その後他のデバイスを考慮するなど第一選択肢に用いられることが多いのです。


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OO 心臓血管センター北海道大野病院